日別アーカイブ: 2026年6月18日

個人の財産の差押え

1 差押えは判決が出た後に行われる

借金を約束どおり払えていない方にとって、最も恐れられているものの一つが差 押えです。

まず差押えされる側からみると、差押えのタイミングは、約束どおり借金が払えず、裁判を起こされて判決をとられた後というのが一般的です。

つまり、裁判を起こして判決までも少し時間がかかりますから、約束どおり払えなくなってもすぐには差押えされないのが原則です。

差押えは、主に民事執行法に規定があり、何を差し押さえるかによって動産執行、債権執行、不動産執行等に分かれています。

ここでは、個人の借金が払えなくなった方にとって最もよくある3つの差押えをとりあげます。

2 預金の差押え

三菱UFJ銀行やゆうちょ銀行といった、預貯金口座に残っているお金が差押えされるケースです。

相手方は、どこに口座を持っているか知らないことが多いので、あてずっぽうで差押えをすることが多いです。

そのため、全く預金がない銀行や残高がわずかな口座が差押えを受けて、実害が少ないケースも多いです。

給料が入った直後やある程度貯金している方には打撃が大きいですが、差押えの書類が金融機関に到達した日時点の預金しかとられないので、その後の預金口座への入金が全部とられるわけではありません。

3 給料の差押え

個人の方にとって、最も痛いのは給料の差押えでしょう。

給料は、細かい計算方法は省略しますが、4分の1までしか差押えできないものの、完済するまでずっと差押えが続くのが特徴です。

また、勤務先が相手方に知れていれば確実に当たり、勤務先に借金が払えていないことが判明して、実際勤務先が裁判所に書類を提出する義務が生じるなど迷惑がかかります。

4 現金や動産の差押え

動産とは、貴金属、絵画などの売って価値のある形ある物をさし、現金の差押えもあります。

これは、執行官という裁判所の職員が自宅に訪問し、債権者も同行するのが通常で、相手方が適法に自宅内に立ち入れる点で心理的なインパクトがあります。

ただ、借金が払えない人の家で、多額の現金が見つかったり、高価な貴金属・絵画が自宅にあるケースはまれでしょう。

配偶者や同居人の資産までとられるわけではないので、差し押さえる側からすると、うまく回収できない方が多いのではないでしょうか。

5 いずれにせよ、差押えを受けてからでは生活が余計困難になりますので、借金が払えないなら、差押えを受ける前に弁護士に相談するのがよいでしょう。