非行を犯した少年の審判の結果の一つに、試験観察があります。
最終的な判断を保留し、自宅で生活させて、3~6カ月程度様子を見た後に、最終判断を下すというものです。
名古屋家裁では、2週間に1回ずつ家裁の調査官が少年や保護者と面会し、付添人の弁護士もその場に同席する等、試験観察中の少年がルールを守って生活できるよう、サポートしています。
弁護士としては、報酬の割に手間がかかる試験観察ですが、少年の日常生活に触れて、少年の成長を見られるやりがいのある場です。
写真は、面談を行った名古屋家裁です。
試験観察
弁護士と相談者のプライバシー
「被告と傍聴人は出てください。」
裁判所が原告に和解を勧めるのでしょう。
傍聴席で自分の期日を待っていた私は、外に出ました。
被告の消費者金融の担当者も外に出ましたが、なんと、ドアの側で聞き耳をたてていました。
結局、消費者金融担当者がとがめられることはありませんでした。
弁護士は、相談者のプライバシーを守ることに、とても気を使います。
例えば、事務所で音楽をかけたり、防音性能の高い壁を使って、相談内容が外の人に聞こえにくくします。
弁護士が出先で電話連絡する際にも、大声で話さないよう気を付けます。
裁判所にも、デリケートな内容を話す際は、弁論準備用の部屋を使うなど、訴訟関係者の秘密が確実に守られるよう配慮してほしいものです。
弁護士以外に簡裁によく来る方
半田の簡易裁判所に出廷してきました。
簡裁では、司法書士と消費者金融の従業員をよく見かけます。
訴訟で代理人となれるのは原則として弁護士だけですが、簡裁では認定を受けた司法書士も代理できます。
また、簡裁では、支配人として登記されれば、弁護士・司法書士などの資格がなくても、訴訟の代理人になれるのです。
写真は、半田の観光名所、赤レンガの建物群です。
少年事件の記録
名古屋家裁に少年事件の記録の閲覧に行ってきました。
少年事件には、社会記録という、少年の生い立ちや性格などを、専門家が分析した記録があります。
弁護士でも、社会記録のコピーをとることはできません。ただし、閲覧したり、写真をとることはできます